こんにちは、木村工務店です。

私たちは京都府京田辺市で木へのこだわりを大切に、長く快適に暮らせる高性能な家づくりをしています。

「上棟式って必要なの？」「そもそも上棟って何のこと？」

家づくりが初めての方から、そんな声をよく聞きます。

上棟は、家の骨組みが組み上がり、いよいよ住まいの形が見えてくる大切な節目。

この記事では、上棟式の意味や内容、そして木村工務店が大切にしている“家族の思い出づくり”としての上棟式についてご紹介します。

■「上棟式」とはどんなもの？

家づくりのなかで、節目となるのが「上棟」です。

家の骨組みを組み上げる「棟上げ（むねあげ）」と呼ばれる工程であり、建物の形が初めて見えてくる日でもあります。

そんな節目の上棟を迎えたタイミングで、家の守神や工事の無事を祈る神事として行われるのが、「上棟式」です。当日は、ご家族・大工・職人・スタッフなどが一堂に会して棟上げ工事と儀式を行い、ささやかな会食をしながら、完成までの安全を願います。

お施主さまにご負担いただくのは、当日の儀式にかかる費用やお弁当などの食事、ご祝儀など。一般的には10～20万円ほどが目安となります。

■家づくりの中で生まれる、かけがえのない時間

木村工務店でも、上棟式はご希望に応じて行っていますが、最近では「上棟式をするか迷っている」という声をいただくことも。実際、「お金も時間もかかるし、上棟式はなくていい」と考える方も多く、私たちも、判断はお客さまにおまかせしています。

一方で、私たちは、上棟式は家づくりにおいて“家族の特別な思い出”になると考えています。

家づくりの期間は長いようで、振り返るとあっという間。打ち合わせや現場確認はあっても、ご家族全員で集まり「家づくりを実感する」瞬間はそう多くありません。その貴重な時間こそが上棟式です。

お子さまがまだ小さいご家庭では、「あの時、棟が上がるのを見たね」と将来話題になることもあります。家族の記憶に残る節目として、完成後も心に残る行事です。

■つくり手との出会いの場として

もうひとつの大切な意味は、“人とのつながり”です。

家づくりでは、お施主さまが大工や職人と直接話す機会は意外と少ないもの。上棟式で顔を合わせ、食事を囲むことで「誰が自分の家をつくってくれているのか」が見える安心感が生まれます。

上棟式の期日、現場を見学していて気になったことがあったときも、上棟式での顔なじみがあると声をかけやすくなり、よりスムーズに家づくりが進められるでしょう。

上棟式は、単なる儀式ではなく、家族とつくり手が一緒に家の完成を喜び、祈りを込める時間。省略もできますが、木村工務店では“思い出づくりの場”として、大切にしたいと考えています。

将来、ふと写真を見返したときに、「こんなこともあったね」と笑い合える。そんな一日になるよう、スタッフも心を込めてお手伝いします。